2014年05月02日
淀川の水運の歴史と共生するまち枚方
枚方は17世紀始めに徳川幕府に東海道の延長として宿駅を設けられた地である。枚方宿は現在の枚方市駅から枚方公園駅の間の約1.5キロメートルの間にあり、当時は問屋場・本陣・旅籠・商家など多くの町屋が並び宿場町として栄えていた。また、枚方は淀川水運の中継地であり、大阪と京都をつなぐ交通の要所である。したがって当時枚方は米や河内木綿、菜種などの物資の集散地で在郷町としても繁栄した。

御茶屋御殿跡展望広場
枚方市駅から5分ほどの場所にある万年寺山の始まりは推古天皇の時代、高麗の僧の恵灌がここを唐の林岸江に似ているとして気に入り、草庵を営んだのがきっかけだ。この丘にある意賀美神社の境内は古墳時代前期に万年寺山古墳があり青銅鏡も出土されている。また境内には110本の紅梅・白梅が植えてある。3月ごろになると毎年美しく咲き、梅の名所としても有名で枚方八景のひとつとしても数えられる。この梅林のそばには「御茶屋御殿」という、豊臣秀吉が寵愛した乙御前という娘を住まわせたと伝えられている建物の跡地がある。この跡地は平成17年に展望広場として整備され、ここから高槻市・淀川河川敷・京阪電車の走る風景を一望できる。屋根のついたベンチもあり、たまに野良猫がお昼寝をしている。家族連れやカップルもよく休日に訪れる。
水面廻廊
淀川は約400万年前琵琶湖とともに生まれたといわれる大阪平野を流れる川であり、交通の要所として栄えた枚方との関わりは深い。江戸時代には三十石船という客船などが伏見~大坂間をよく行き来し賑わった。三十石船に対して「酒くらわんか、餅くらわんか」と声をかけていた商売船、くらわんか船は枚方の名物となった。今でもその名残として「くらわんか餅」というお菓子が枚方名物として有名だ。この京都と大坂を結ぶ水運としての歴史にちなみ、枚方市は「水面回廊」という隣接する寝屋川市までの約2.9キロメートルの散策路を整備した。ここは小さな子供たちが水遊びをしたり、お年寄りが散歩したりするのに最適な、地元の人に人気のスポットとなっている。また三十石船のレプリカも置いてある。

枚方鍵屋資料館
枚方宿は東海道五十七次の56番目の宿場町であり、今でも京街道の面影が残る町並みが保存されている。2012年には京街道の一部の区間を無電柱化することにより、街道の歴史的景観を際立たせた。現在の京街道には「暁」という枚方名物の和菓子の店や手作りの雑貨の店、大盛りのかき氷が名物の氷屋さんなどがある。枚方公園駅付近には「鍵屋資料館」という枚方宿の歴史を紹介する施設があり、「ごんぼ汁」や「くらわんか鮨」など枚方にちなんだ料理の食べられる「大広間茶屋」というイベントも開催している。隣には「鍵屋資料館別館」というカフェや雑貨の店が15店舗入った建物がある。最近では若い女性を中心に人気を集めている。また、毎月第2日曜日には「枚方宿くらわんか五六市」という雑貨、小物、陶芸品やお菓子など180店の集まる青空市が開催され、毎月約5000人もの人が訪れるそうだ。
枚方は江戸時代東海道五十七次のひとつにされ、京街道の街並みを残し今でも景観を考慮されている。御茶屋御殿展望広場や水面廻廊などの人々の憩いの場も多い。枚方公園付近には近年になってカフェや雑貨屋など、若い女性に人気のスポットも増えてきている。また、地域の人々が枚方の歴史を感じられる場所やイベントもたくさんある。このように枚方は歴史を感じられるまちである。
地図はこちら
御茶屋御殿跡展望広場
枚方市駅から5分ほどの場所にある万年寺山の始まりは推古天皇の時代、高麗の僧の恵灌がここを唐の林岸江に似ているとして気に入り、草庵を営んだのがきっかけだ。この丘にある意賀美神社の境内は古墳時代前期に万年寺山古墳があり青銅鏡も出土されている。また境内には110本の紅梅・白梅が植えてある。3月ごろになると毎年美しく咲き、梅の名所としても有名で枚方八景のひとつとしても数えられる。この梅林のそばには「御茶屋御殿」という、豊臣秀吉が寵愛した乙御前という娘を住まわせたと伝えられている建物の跡地がある。この跡地は平成17年に展望広場として整備され、ここから高槻市・淀川河川敷・京阪電車の走る風景を一望できる。屋根のついたベンチもあり、たまに野良猫がお昼寝をしている。家族連れやカップルもよく休日に訪れる。

淀川は約400万年前琵琶湖とともに生まれたといわれる大阪平野を流れる川であり、交通の要所として栄えた枚方との関わりは深い。江戸時代には三十石船という客船などが伏見~大坂間をよく行き来し賑わった。三十石船に対して「酒くらわんか、餅くらわんか」と声をかけていた商売船、くらわんか船は枚方の名物となった。今でもその名残として「くらわんか餅」というお菓子が枚方名物として有名だ。この京都と大坂を結ぶ水運としての歴史にちなみ、枚方市は「水面回廊」という隣接する寝屋川市までの約2.9キロメートルの散策路を整備した。ここは小さな子供たちが水遊びをしたり、お年寄りが散歩したりするのに最適な、地元の人に人気のスポットとなっている。また三十石船のレプリカも置いてある。

枚方鍵屋資料館
枚方宿は東海道五十七次の56番目の宿場町であり、今でも京街道の面影が残る町並みが保存されている。2012年には京街道の一部の区間を無電柱化することにより、街道の歴史的景観を際立たせた。現在の京街道には「暁」という枚方名物の和菓子の店や手作りの雑貨の店、大盛りのかき氷が名物の氷屋さんなどがある。枚方公園駅付近には「鍵屋資料館」という枚方宿の歴史を紹介する施設があり、「ごんぼ汁」や「くらわんか鮨」など枚方にちなんだ料理の食べられる「大広間茶屋」というイベントも開催している。隣には「鍵屋資料館別館」というカフェや雑貨の店が15店舗入った建物がある。最近では若い女性を中心に人気を集めている。また、毎月第2日曜日には「枚方宿くらわんか五六市」という雑貨、小物、陶芸品やお菓子など180店の集まる青空市が開催され、毎月約5000人もの人が訪れるそうだ。
枚方は江戸時代東海道五十七次のひとつにされ、京街道の街並みを残し今でも景観を考慮されている。御茶屋御殿展望広場や水面廻廊などの人々の憩いの場も多い。枚方公園付近には近年になってカフェや雑貨屋など、若い女性に人気のスポットも増えてきている。また、地域の人々が枚方の歴史を感じられる場所やイベントもたくさんある。このように枚方は歴史を感じられるまちである。

Posted by azusa at 23:21│Comments(1)
この記事へのコメント
意賀美神社、今ではすっかりきれいに整備されたんですね。
昔、30匹近くの野良猫が住んでいて迷惑だからと全頭保健所へ連れて行かれ殺処分されたのを今でも覚えています。
ベンチでくつろいでいるその野良猫はそのままそっとしてもらえると嬉しいです。
二度と地元である意賀美神社から殺処分される猫が出ないこと願います。
昔、30匹近くの野良猫が住んでいて迷惑だからと全頭保健所へ連れて行かれ殺処分されたのを今でも覚えています。
ベンチでくつろいでいるその野良猫はそのままそっとしてもらえると嬉しいです。
二度と地元である意賀美神社から殺処分される猫が出ないこと願います。
Posted by 枚方市民 at 2016年11月30日 21:39